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現職パラリーガルが法律事務所の仕事と業界の現状を解説します

法律事務所で働きはじめて1年以上が経過したので、今回は久し振りにこれまでの仕事の振り返りも兼ねて、当たり障りのない範囲で法律事務所の仕事と業界の現状を解説したいと思います。

それでは早速行ってみましょう。

 

1.そもそもパラリーガルって何ですか?

法律事務所には大きく分けて、弁護士や司法書士といった有資格者と法律系の資格を持たない無資格者が存在します。

弁護士法72条によれば、「弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訴事件及び審査請求、異議申立て、審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない」と規定されています。

ざっくりと説明すれば、弁護士資格を持たない無資格者が上記に該当する行為を自らの意思で行うことは法律で禁止されていますが、「弁護士の指示のもと・・・」という但し書きが付された場合、損害賠償額の算定といった法律事務を広範囲に担うことが可能となり、入所する事務所や配属される部署にもよりますが、無資格者でも弁護士業務に近い実務を担うことは可能です。

そして「パラリーガル」とは、法律事務所で働く無資格者の中でも、比較的弁護士業務に近い実務を担う職員を指す言葉であり、弁護士秘書とは明確に職務区分が異なるので、この業界を志望する方は少なくとも両者の違いを認識して、自分の希望と合致する求人に応募しましょう。

 

2.法律事務所のヒエラルキーをまとめてみました

株式上場の選択肢が存在する民間企業とは異なり、法律事務所に関してはそもそも株式上場という選択肢がないので、ホームページなどで投資家に向けて売上高を開示する必要はなく、ほとんどの法律事務所が売上高を公開していませんが、おおむね所属している弁護士の数で売上高や営業利益は推し量れるので、一般公開されているデータ(ジュリナビ 2019年全国法律事務所ランキング200)をもとに、ざっくりとこの業界のヒエラルキーを解説してみたいと思います。

 

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16位以下は省略しましたが、図を見ていただいてもお分かりのとおり、1位の西村あさひ法律事務所から5位の森・濱田松本法律事務所までが大手法律事務所、6位のベリーベスト法律事務所から11位のベーカー&マッケンジー法律事務所外国法共同事業までが準大手法律事務所、12位以下は中小法律事務所に区分されます。

私が調べたかぎり、準大手以下の法律事務所は中小企業や個人を顧客とすることが多く、受任する1件あたりの単価も安い傾向にありますが、大手法律事務所はそもそも個人からの依頼を受けることはなく、大企業のみを対象としたM&Aなどを専門に取り扱っているみたいです。

前提として、同じ法律事務所であっても、弁護士と無資格者の年収は2倍以上の開きがあるところですが、大手法律事務所と準大手以下の法律事務所では、弁護士の年収も1.5倍以上の開きがあると考えられ、また弁護士は法律事務所内で上位に位置するパートナーと下位に位置するアソシエイトに区分されるのが一般的なので、ヒエラルキーの頂点に君臨するのが大手法律事務所のパートナー弁護士(年収1億円以上?)、ヒエラルキーの最下層が準大手以下の無資格者(年収200~400万円)であると言えます。

 

3.1年以上パラリーガルを続けてみた感想

現在私は準大手以下の法律事務所で、現職のパラリーガルとして損害賠償額の算定や保険会社との示談金の交渉を担当していますが、常時80から100件程度の事案を持たされているにもかかわらず、年収はたったの300万円程度しかなく、今後も年収は大幅に増えない見込みなので、パラリーガルとしてこの業界を志望する方は、応募する法律事務所なり、求人なりを事前に調べて吟味することを強くお薦めします。

入所してからの約1年半を振り返ると、年収に物足りなさを覚える反面、弁護士業務に比較的近いポジションで損害賠償額を算定したり、示談に向けて対案を検討する仕事はそれなりにやりがいが感じられたので、個人的にはこの業界で今後も働き続けたいという覚悟が芽生えました。

 

4.転職に役立つサイト3選

最後にこの業界への転職を検討している方に向けて、転職に役立つサイトを三つだけ紹介します。

 

・OpenWork(旧Vorkers)

これは所謂口コミサイトですが、大手企業を中心にかなり信憑性の高い情報が投稿されているので、応募を検討している法律事務所の実態を知りたい方は、是非利用してください。(ちなみに私が働いている法律事務所の悪口もかなり掲載されていますが、書かれていることは大体合ってました)

 

・リクナビNEXT

これは所謂転職サイトですが、全くの異業種から法律事務所に転職する場合、転職エージェントに相談しても相手にされない可能性もあるため、どうしても異業種から法律事務所に転職したい方は、求人情報が豊富なリクナビNEXTを利用しましょう。

私事ではありますが、リクナビNEXTを経由して業界未経験の40代でもパラリーガルに転職することができたので、年齢層を問わず転職サイトの中ではリクナビNEXTが圧倒的にお薦めです。

転職、求人情報ならリクルートの転職サイト
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・MS-Japan

これは所謂転職エージェントですが、MS-Japanは数少ない管理部門や士業の専門職に特化した、ブティック系の転職エージェントなので、同一業界でキャリアアップを図りたい方は是非とも登録しておきたい人材紹介会社ですね。(もし今後リストラされたら、自分も登録しようと考えています)

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以上、現職パラリーガルのくまちゃんが解説する、法律事務所に関する記事でした\(^o^)/