投資家の間で話題になってるIPOって、上場前の株式の抽選に申込んで、当選した株式を初値で売って儲けるトレードのこと?
よく知ってるね。当選した株式を必ずしも初値で売る必要はないけど、誰も株価の天井は読めないから、初値で売るのが定石だね。
ふーん、そうなんだ。でも、儲かりやすいんだったら、ほとんど当選しないんじゃないの?
投資家に人気のトレードだから、基本的に落選ばっかりだけど、配分の多い主幹事の証券会社は相対的に当選しやすいから、必ず口座開設しておきたいね。それとブックビルディングは複数の証券会社から申込めるので、ガチで当選を狙うんだったら、IPOを取り扱っている証券会社の口座は全て開設しておくのがおすすめだよ。
この記事で分かること
・SMBC日興証券の過去のIPO取扱状況
・SMBC日興証券からIPOの抽選に参加する場合の取引ルール
今回はSMBC日興証券の取引ルールを解説するから、IPOの抽選に参加したことがない人も、参考までに見てみようか。
- 1.SMBC日興証券はIPOの引受実績が豊富
- 2.SMBC日興証券の資金拘束はブックビルディングに申込むタイミング
- 3.SMBC日興証券のオンライントレードは引受株数の10%が完全平等抽選
- 4.SMBC日興証券では預り資産残高か信用取引建玉金額に応じたステージ別抽選が実施される
- 5.SMBC日興証券で当選した株式の購入を辞退した場合
1.SMBC日興証券はIPOの引受実績が豊富
・SMBC日興証券の主幹事数と取扱銘柄数(直近3年間)
2019年:主幹事数20社,取扱銘柄数61社
2020年:主幹事数16社,取扱銘柄数52社
2021年:主幹事数26社,取扱銘柄数80社
IPOの抽選に当選しやすい証券会社は、相対的に配分の多い主幹事の証券会社です。
SMBC日興証券は毎年100社近く上場する銘柄の内、10~30社程度の主幹事を務めるので、IPOのトレードにチャレンジしたいけれどまだ口座開設していない方は、早めに口座開設を済ませましょう。
2.SMBC日興証券の資金拘束はブックビルディングに申込むタイミング
IPOの抽選に参加する場合、SMBC日興証券のようにブックビルディング申込の段階で資金が拘束される証券会社も少なからず存在します。
IPOの閑散期であれば特に問題はありませんが、3月や12月のようなIPOの抽選が目白押しの時期に、SMBC日興証券で取り扱う全ての銘柄の抽選に参加しようとすると、あっと言う間に資金が枯渇してしまうので、資金に余裕のない方は、当選する確率の高い主幹事の銘柄優先で抽選に参加しましょう。
3.SMBC日興証券のオンライントレードは引受株数の10%が完全平等抽選
SMBC日興証券のオンライントレードは、引受株数の10%が完全平等抽選により抽選されます。
IPOのトレードに疎い方は、「なんだ引受株数のたった10%が完全平等抽選か」と思われるかもしれませんが、主幹事証券の完全平等抽選10%は引受証券の完全平等抽選100%を軽く上回るので、参考までに昨年SMBC日興証券が主幹事を務めたアララのデータ(証券会社別の引受株数)を貼っときますね。
4.SMBC日興証券では預り資産残高か信用取引建玉金額に応じたステージ別抽選が実施される
さらに特筆すべき点として、SMBC日興証券のオンライントレードでは完全平等抽選で落選した投資家を対象に、預り資産残高か信用取引建玉金額に応じたステージ別抽選が実施されるので、資金の潤沢な人ほど当選確率が高くなります。
プラチナ(預り資産残高 or 信用取引建玉金額 5,000万円以上)・・・25票
ゴールド(預り資産残高 or 信用取引建玉金額 3,000万円以上5,000万円未満)・・・15票
シルバー(預り資産残高 or 信用取引建玉金額 1,000万円以上3,000万円未満)・・・5票
ブロンズ(預り資産残高 or 信用取引建玉金額 250万円以上1,000万円未満)・・・1票
5.SMBC日興証券で当選した株式の購入を辞退した場合
IPOの抽選については、当選した株式の購入を辞退してもペナルティが課されない証券会社がほとんどですが、SMBC日興証券では当選した株式の購入を辞退した場合、購入を辞退した日から1ヶ月間、SMBC日興証券で取り扱うIPOのブックビルディングに申込めなくなるので、初値で株価の上昇が見込めない銘柄はブックビルディングの申込をスルーするのも一つの方法です。
IPOの予備知識として、上場する市場がプライムや地方市場単独の場合、統計的に初値騰落率が低い傾向にあり、地雷を避けてIPOのトレードにチャレンジしたいのであれば、グロースかスタンダードに上場する銘柄に絞って抽選に参加するのも一つの方法ですよ。
IPOを攻略する上で複数の証券会社の口座開設が必要な理由
・同じ銘柄に1社から応募するよりも、複数の証券会社から応募した方が当選する確率が高い。
・当選する確率が高い主幹事の証券会社は複数あるので、上場が発表される前に口座を開設してスタンバイしておくのがベスト。
・店頭系証券会社の子会社は親会社が主幹事の場合、相対的に多くの株数が配分されるので、当選をゲットする上で意外と侮れない。
以上、投資にドハマリしているくまちゃんのSMBC日興証券に関する記事でした\(^o^)/