投資家の間で話題になってるIPOって、上場前の株式の抽選に申込んで、当選した株式を初値で売って儲けるトレードのこと?
よく知ってるね。当選した株式を必ずしも初値で売る必要はないけど、誰も株価の天井は読めないから、初値で売るのが定石だね。
ふーん、そうなんだ。でも、儲かりやすいんだったら、ほとんど当選しないんじゃないの?
投資家に人気のトレードだから、基本的に落選ばっかりだけど、配分の多い主幹事の証券会社は相対的に当選しやすいから、必ず口座開設しておきたいね。それとブックビルディングは複数の証券会社から申込めるので、ガチで当選を狙うんだったら、IPOを取り扱っている証券会社の口座は全て開設しておくのがおすすめだよ。
この記事で分かること
・岡三証券の過去のIPO取扱状況
・岡三証券からIPOの抽選に参加する場合の取引ルール
今回は岡三証券の取引ルールを解説するから、IPOの抽選に参加したことがない人も、参考までに見てみようか。
- 1.岡三証券はIPOの引受実績が豊富
- 2.岡三証券の資金拘束は当選した株式を購入するタイミング
- 3.岡三証券のオンライントレードは引受株数の10%が完全平等抽選
- 4.岡三証券のステージ制抽選について
- 5.岡三証券で当選した株式の購入を辞退した場合
1.岡三証券はIPOの引受実績が豊富
・岡三証券の主幹事数と取扱銘柄数(直近3年間)
2019年:主幹事数0社,取扱銘柄数34社
2020年:主幹事数1社,取扱銘柄数36社
2021年:主幹事数4社,取扱銘柄数43社
IPOの抽選に当選しやすい証券会社は、相対的に配分の多い主幹事の証券会社です。
岡三証券は毎年100社近く上場する銘柄の内、5社程度の主幹事を務めるので、IPOのトレードにチャレンジしたいけれどまだ口座開設していない方は、早めに口座開設を済ませましょう。
2.岡三証券の資金拘束は当選した株式を購入するタイミング
IPOの抽選に参加する場合、SMBC日興証券やマネックス証券のようにブックビルディングの段階で資金が拘束される証券会社も少なからず存在するところですが、岡三証券の資金拘束は当選した株式を購入するタイミングなので、当選した株式がなく抽選の段階で買付余力が確認できれば、口座に入金している金額の範囲で複数の銘柄のブックビルディングに申込むことが可能です。
ただし、資金は拘束されないまでも、ブックビルディングの申込前に必要資金が口座に入金されていないと、ブックビルディングの申込ができないので注意しましょう。
3.岡三証券のオンライントレードは引受株数の10%が完全平等抽選
岡三証券のオンライントレードは、引受株数の10%が完全平等抽選により抽選されます。
IPOのトレードに疎い方は、「なんだ引受株数のたった10%が完全平等抽選か」と思われるかもしれませんが、主幹事証券の完全平等抽選10%は引受証券の完全平等抽選100%を軽く上回るので、2018年に岡三証券が主幹事を務めたSIGのデータ(証券会社別の引受株数)を貼っときますね。
4.岡三証券のステージ制抽選について
岡三証券では3ヶ月間の総手数料に応じて当選する確率が高くなる、下記4つのステージを設定していますが、総手数料に関係なくオンライン経由でブックビルディングに申込む場合は、最も当選する確率が低いステージT、3ヶ月間の手数料が0円であっても支店の担当者経由でブックビルディングに申込む場合は、ステージTよりも当選する確率が高いステージ1で抽選に参加できます。
ただし、支店口座とオンライントレードでは株式売却時の手数料に2倍の開きがあることと、支店口座からの申込はブックビルディングの都度電話連絡の手間が発生するので、どちらのチャンネルを選択するかは個人の好みにもよるでしょうね。
5.岡三証券で当選した株式の購入を辞退した場合
IPOの抽選については、当選した株式の購入を辞退してもペナルティが課されない証券会社がほとんどですが、岡三証券では当選した株式の購入を辞退した場合、原則無期限で、岡三証券で取り扱うIPOのブックビルディングに申込めなくなるので、地雷を避けてIPOのトレードにチャレンジしたいのであれば、公募割れの心配が少ない小型株に絞って抽選に参加するのも一つの方法ですよ。
IPOを攻略する上で複数の証券会社の口座開設が必要な理由
・同じ銘柄に1社から応募するよりも、複数の証券会社から応募した方が当選する確率が高い。
・当選する確率が高い主幹事の証券会社は複数あるので、上場が発表される前に口座を開設してスタンバイしておくのがベスト。
・店頭系証券会社の子会社は親会社が主幹事の場合、相対的に多くの株数が配分されるので、当選をゲットする上で意外と侮れない。
以上、投資にドハマリしているくまちゃんの岡三証券に関する記事でした\(^o^)/