最近よく聞くDeFiって、何ができるの?
国内取引所でもBTCやETHを売買したり、低利回りでレンディングすることはできるけど、ぶっちゃけできることって限られてるよね。その点DeFiなら、保有しているトークンを国内取引所では買えないトークンに交換したり、DAppsによっては年利10%以上の高利回りで運用することができるんだ。
ふーん、そうなんだ。年利10%以上は魅力的だけど、私でもできるのかな?
DeFiを使いこなすには中級者以上のリテラシーが必要だけど、使いこなせるようになれば戦術の幅が大きく拡大するから、個人的にはおすすめだよ。
なんだか面白そう。詳しく教えて。
OK、実際に僕が運用しているトークンとDAppsを例に解説するね。
この記事で分かること
・ATOMを運用する上でDexterを推す理由
・LPトークンを運用する場合のリスクとインパーマネントロスを回避する方法
・DexterでLPトークンを運用する手順
今回はpSTAKE FinanceでATOMをステークして受け取ったstkATOMを、Dexterで再投資する手順を解説するね。リキッドステーキングのAPYに加えて、債権トークンの運用でさらに利回りを向上させることができれば、DeFiでトークンを運用することが楽しくなるから、DeFiに興味がある人は参考にしてね。
- 1.ATOMとは何か
- 2.ATOMの累計投資額
- 3.Dexterとは何か
- 4.LPトークンを運用する場合のリスクとインパーマネントロスを回避する方法
- 5.pSTAKE FinanceでATOMをステークする
- 6.DexterでATOM/stkATOMの流動性を提供する
- 7.現在までの運用成績
1.ATOMとは何か
ATOMは2023/8/19現在、時価総額第27位の暗号資産です。
コスモスはインターオペラビリティの実現を提唱する、イーサリアムキラーと呼ばれる銘柄の一つであり、Cosmos Hubと接続可能な複数のチェーンで計300を超えるDeFiのDAppsがローンチしていることと、イーサリアムと比較してコスモスのDeFiはガス代が安いことから、Cosmos HubのネイティブトークンであるATOMは投資対象として魅力的な銘柄です。
銘柄選びで着目すべきポイント
① 時価総額は上位に位置しているか
② スマートコントラクトを実装しているか
③ ステーキング可能なトークンかどうか
④ DeFiのTVLは上位に位置しているか
⑤ トークンのユーティリティーが豊富に用意されているか
これまでの歴史を振り返ると、BTCがATH(史上最高値)を更新すると遅れてアルトコインの価格が上昇し、イーサリアムキラーと呼ばれるアルトコインのいくつかはじわじわとサポートラインを上昇させてきたことから、私が保有している銘柄のほとんどはレイヤー1のネイティブトークンです。
株式と異なり、暗号資産にはナスダック100指数やS&P 500のような指数に投資する選択肢がないため、過度なリスクを取りたくない場合は、BTCのみに投資する、あるいはBTCとETHのみに投資する方法をおすすめしますが、ネクストETHを掘り当ててワンチャン100倍以上の爆益を得たいのであれば、暗号資産について勉強した上で分散投資するのも、個人的にはありですね。
2.ATOMの累計投資額
現在私はATOMを含む10~15銘柄に分散投資していますが、ATOMの累計投資額は下記のとおりです。
ATOMの累計投資額
元本6万円(指値1,500円で一括投資)
指値1,500円で一括投資したATOMについては、少なくともBTCがATHを更新するまではガチホ、BTCがATHを更新すれば高確率でメジャーなアルトコインも連れ高になるので、そのタイミングで保有している全銘柄を売却し、ブルマーケットの期間中は暴落する心配のないステーブルコインに再投資して、DeFiでステーブルコインを運用する予定です。
ベアマーケットでATOMを買った場合・・・前提として取得価格が低いので上値余地が大きく、ATHを更新して利確するまでの期間、DeFiでATOMを運用すれば、インカムゲイン+キャピタルゲインで旨味が大きい。
ブルマーケットでATOMを買った場合・・・前提として取得価格が高いので上値余地が小さく、暴落すれば含み損を抱えて利確できなくなるので、DeFiでATOMを運用しても旨味が小さい。
ちなみに、ATOMはGMOコインで板取引が可能なので、ATOMの投資に興味がある方はこの機会に口座の開設を済ませましょう。
参考までに、GMOコインは派手なキャンペーンこそ実施していないものの、取引所で売買できる銘柄が豊富で、日本円の入出金が無料、暗号資産の送金手数料も無料と、スペック的には国内最強なので、まだGMOコインの口座を開設していない方は、この機会に必ず口座開設しておきましょう。
おすすめの国内取引所:GMOコイン 口座開設
また、GMOコインからATOMをKeplr Walletへ、DAIをbinance.comへ送金して、pSTAKE FinanceでATOMをステークするまでの手順は、下にリンクを貼った記事でも詳しく解説しておりますので、この記事と合わせて読むことをおすすめします。
3.Dexterとは何か
Dexterとは、PersistenceのDeFiでATOM/stkATOMのイールドファーミングが可能なDEXです。
Dexterの公式サイト
https://app.dexter.zone/?from=ATOM&to=XPRT
イールドファーミングについて簡単に説明すると、ATOMとstkATOMのように異なるトークンのスワップを可能にするDEXでは、スワップ用のトークンをユーザーから提供してもらう必要があり、ユーザーは異なるトークンのペア(LPトークン)をDEXに提供する見返りに、手数料の一部を報酬として受け取ることができる、これがイールドファーミングの概要となります。
ATOMをリキッドステーキングして債権トークンをガチホするだけでも、ATOMの数量を増やすことは可能ですが、ATOMをリキッドステーキングした報酬+LPトークンをデポジットした報酬が得られれば、お得感は増しますよね。
ただし、イールドファーミングを利用する場合、ペアを組むトークンによってはインパーマネントロスの影響を大きく受けるので、これについては次の章で解説します。
4.LPトークンを運用する場合のリスクとインパーマネントロスを回避する方法
LPトークンをDeFiで運用する場合、APYが100%を超えるストラテジーも珍しくありませんが、APYが高いストラテジーほどインパーマネントロスの影響が大きいので、インパーマネントロスについて数式を交えずに解説します。
そもそもLPとは、Liquidity ProVider=流動性提供者を意味するので、トークンA/トークンBの流動性をDEXに提供した場合、DEXにはトークンAとトークンBをスワップしたいユーザーの需要があるので、LPトークンをデポジットしたユーザーは、第三者の両替を実現する見返りに手数料の一部を報酬として受け取る権利が発生することを、まず理解しましょう。
次にインパーマネントロスとは、LPトークンをデポジットした時のトークンA/トークンBの比率と、LPトークンをリムーブした時のトークンA/トークンBの比率が変動することによって生じるリスクですが、これについてはATOM/XPRTのLPトークンを例に、デポジットした当時とリムーブした時にATOMとXPRTの価格がそれぞれ上昇・下落した場合、ATOM/XPRTの比率がどのように変化するか解説します。
① デポジット~リムーブの期間にATOMの価格が上昇、XPRTの価格が下落した場合
DEXでXPRTをATOMにスワップする需要が増す⇒DEXでXPRTの数量が増える代わりに、ATOMの数量が減る⇒その結果、ATOM/XPRTの流動性を提供したユーザーは、デポジットした当時よりも少ないATOMを受け取って、デポジットした当時よりも多くのXPRTを受け取ることになる。
② デポジット~リムーブの期間にATOMの価格が下落、XPRTの価格が上昇した場合
DEXでATOMをXPRTにスワップする需要が増す⇒DEXでATOMの数量が増える代わりに、XPRTの数量が減る⇒その結果、ATOM/XPRTの流動性を提供したユーザーは、デポジットした当時よりも少ないXPRTを受け取って、デポジットした当時よりも多くのATOMを受け取ることになる。
③ デポジット~リムーブの期間にATOMとXPRTの価格がともに上昇した場合
①②のケースと比較すると、インパーマネントロスの影響は小さい。
ただし、ATOMとXPRTの上昇率は必ず乖離するので、一定のインパーマネントロスは発生する。
④ デポジット~リムーブの期間にATOMとXPRTの価格がともに下落した場合
①②のケースと比較すると、インパーマネントロスの影響は小さい。
ただし、ATOMとXPRTの下落率は必ず乖離するので、一定のインパーマネントロスは発生する。
Dexterでは、現在ATOM/stkATOMとATOM/XPRTのプールが稼働していますが、ATOMと比較してXPRTはPersistenceでガス代としてトークンを利用する以外、あまり用途がなく、底なしに価格が下落する可能性が高いので、ATOM/XPRTはATOM/stkATOMよりもAPYが高いものの、インパーマネントロスの影響を大きく受けます。
一方でATOM/stkATOMのようなステーブルペアで運用すれば、ATOMと債権トークンのどちらが増減しても、結果的にATOMの数量が増えることになるので、個人的にDexterで運用するLPトークンは、APYの高低にかかわらずATOM/stkATOM一択ですね。
5.pSTAKE FinanceでATOMをステークする
Keplr WalletにATOMとXPRTがある前提で解説を進めますが、保有しているATOMの一部をリキッドステーキングしてATOMと債権トークンのステーブルペアを運用する場合は、リキッドステーキングするATOMのバランスを事前に確認しましょう。
私がDexterで運用しているATOM/stkATOMを例に挙げると、LPの50%がATOMで構成され、50%がstkATOMで構成されていることが確認できるので、このプールを運用したい場合は、目安として保有しているATOMの50%をリキッドステーキングすればよいことが分かりますね。
6.DexterでATOM/stkATOMの流動性を提供する
pSTAKE FinanceでATOMをステークして、Keplr WalletにstkATOMが反映されたら、今度はKeplr WalletとDexterを接続しましょう。
次に「Pools」-「All Pools」のメニューからATOM/stkATOMのプールを選択すると、この画面が表示されるので、画面に表示されている「Add Liquidity」のボタンを押してトランザクションを実行しましょう。
7.現在までの運用成績
請求していない報酬
XPRT:0.55ドル
PSTAKE:2.54ドル
DexterでATOM/stkATOMのステーブルペアを運用する場合の注意点として、DexterはBeefyのようなイールドアグリゲーターではないので、報酬として付与されるトークンを再投資する場合は、定期的に報酬を請求して、トークンをATOMやステーブルコインなどにスワップ⇒任意のDAppsでスワップしたトークンをステークする必要があるので、よく覚えておきましょう。
また、報酬のXPRTとPSTAKEをどのトークンにスワップするか、スワップしたトークンをどのDAppsでステークするかは誰しも悩むところなので、これについては回を改めて解説したいと思います。
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以上、投資にドハマリしているくまちゃんのDeFiに関する記事でした\(^o^)/